『海外市場開拓! 越境・免税ビジネス座談会#19』に登壇しました
こんにちは。
LOCAL LOGITEXの佐藤慶樹(けいき)です。
先日告知させていただいたとおり、『海外市場開拓! 越境・免税ビジネス座談会#19』に登壇して参りました。
海外市場開拓! 越境・免税ビジネス座談会#19 DX時代の物流事情とオーダーから配送までのプロセスの重要性〜ラストワンマイルのポジションから見える成功企業の特徴〜デジタル ekkyou19.peatix.com
ユニバースプロダクツの須藤部長と、サプライチェーンから海外展開まで幅広くお話させて頂いたのですが、私としても勉強になることが多々あり、90分という時間があっという間に過ぎていきました。
リアルタイムにご視聴できなかった方々から「アーカイブ配信があれば見たい!」というご意見を多く頂いたのですが、残念ながらご用意できなかったので、ブログという形でご報告できればと思います。
1.マーケティング戦略なくしてサプライチェーン戦略なし
冒頭ご挨拶させていただいたあとは、ファシリテーターを務めていただいたagentlabの浅比さんが、ピーター・ドラッカーの名言を用いてマーケティングの重要性をご説明くださいました。
マーケティングは、販売よりもはるかに大きな活動である。それは専門化されるべき活動ではなく、全事業にかかわる活動である。
引用:ピーター・F・ドラッガー『ドラッカー名著集2 現代の経営〔上〕』(ダイヤモンド社)
浅比さんによると、マーケティングの狙いとは
「お客様が誰で、提供できる価値が何かを明確にする事」
とのこと。
私は、サプライチェーンはマーケティングの一部であると考えています。(”マーケティング戦略なくしてサプライチェーン戦略なし”)
では、
そのマーケティング戦略のためにサプライチェーンで意識すべきこととは?
ということを下のスライドを使って表現しました。
上のスライドは、各社のサプライチェーンの課題がどの時点で発生して、その原因は何かを議論するために作ったものですが、実際のサプライチェーン全体でみると、「配送」の次に”サプライチェーンのゴール”とも言える、お客様の「消費」が入ります。
消費量に見合わない過剰な仕入れや在庫、製造量は無意味に等しい(どころかマイナスの場合も・・・)と言えますので、そうならないためにサプライチェーンという機能があることを強調しました。
2.経営者と現場担当者の目線の違い?
経営者と現場担当者の目線の違いについてご質問を頂いたいので、以下のように答えました。
以前「ザ・ゴール」の書評でも挙げましたが、サプライチェーン全体をひとつの工場とみて、個別最適ではなく全体最適を目指すことが重要です。
現場担当者は、与えられた業務範囲を全力で取り組み、より良い成果を出そうとします。それ自体は素晴らしいことなのですが、全体を俯瞰すると個別最適に陥っている可能性があります。
そこでボトルネックを改善し、全体のバランスをみて全体最適化していくのが経営者やマネージャーの仕事だと思います。
中には「ザ・ゴール」のように個別最適しか見ないマネージャーもいるので、注意が必要ということをお伝えしました。
3.サプライチェーンのトレンド
昨今のサプライチェーンの(良くない方の)トレンドとして次の4点を挙げさせていただきました。
(1)人手不足
(2)物流費の高騰(燃油代、人件費、土地代)
(3)物流の2024年問題
(4)災害対策(BCP)
特に(2)の物流費に関して、零れ話として挙げたのが弊社の事例です。
とある部品を東京都多摩市から秋田県にかほ市まで運ぶ案件がありました。
送り主から提示された送料は27,000円(!)だったので、弊社担当者から私に相談が来ました。
私が送料を見積もったところ、2,992円(約90%削減)で運ぶことができたのです。
ここで私が言いたかったのは、
物流費の高騰というトレンドは抗いようがない。ただ、それを緩和することはできる、ということです。
同じ運送会社という括りの中にも宅配が得意な会社、重量物が得意な会社、国際物流が得意な会社など、それぞれに得手不得手があります。
一度言われた送料に違和感があった場合は、それを鵜呑みにするのではなく、相見積もりをとったり専門家へ相談することが物流費の削減に繋がります。
4.実際のお客様の課題とソリューション
その後は、弊社のお客様が抱えていた”実際の課題”とそれを”どう克服したか”を一問一答形式で出題させていただきました。
【A社の課題】受注量が伸びて出荷が追いつかない
【B社の課題】関東の物流費が高い
【C社の課題】繁忙期と閑散期の出荷量の差が激しい
【D社の課題】アマゾン倉庫に入れる準備が手間
これらをどのように解決したか関心がある方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
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5.海外展開の進め方と注意事項
最後の15分は海外展開についてのお話になり、
「海外から引き合いがあったが、どのように進めていいか、どこから手を付けていいかわからない」
というご質問をいただきましたので、私からは下記のようにお伝えしました。
(1)まずはジェトロに相談してみる
(2)自治体の補助金を活用してテストマーケティングしてみる
(3)実際の輸出の際は下記の4点が重要
①法令(日本から輸出できるか、海外現地で輸入できるか)
②物流(海外現地へどう送るか、そもそも運べるか)
③国際商標登録
④海外PL保険(賠償責任保険)
ユニバースプロダクツの須藤部長からは、海外現地と日本の双方に法人をもっている企業とパートナーシップを組めるかどうかが海外販路開拓の要点になる、とのご助言をいただきました。
6.最後に
以上、とてもざっくりなご報告となってしまいましたが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
『海外市場開拓! 越境・免税ビジネス座談会』は定期的に開かれていますので、ご興味ありましたらPeatixでフォローしておくことをおススメします!
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